建築雑感

2005年8月6日

集合住宅の悩み

共通調査票Cタイプ調査票  調査ファイル

集合住宅の多くの場合、設計する時点では住む人の顔が見えません。しかしだからと言って多くの人が好む生活感だけを指標にしたのでは決して良いものは出来ないのです。これが集合住宅設計のジレンマを生みます。さらに困ったことに設計者が売り主や貸し主でもない限り、入居後にその住まわれかたを追跡するのも容易でない場合が多いのです。しかし私は可能であればそれを知りたい。それが次の設計のための自分の栄養になるからです。写真は「都屋ハウス」で私達の事務所が行った住まわれかたのアンケート調査票とその回答をファイルしたものです。平面図には家具の配置なども描いていただきました。こういうものが事務所の宝になっていくと考えています。