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舞台床に刻まれた歴史

オーチャード舞台床渋谷のBunkamuraオーチャードホールの改修のお話は少し前に書きましたが、写真は竣工以来使われてきたステージの前縁の部分をカットしたものです。舞台鼻先中央にあるプロンプターボックスに近い上手側の部分、約400×300。

今回の改修でステージ床は全て新しくなりましたが、今までの床の一部を記念にいただいたのです。材料は全て檜。竣工時は淡い黄白色だったものが22年間でこのように「美しく」なるのですね。大道具の固定された釘のあとや、舞台鼻先で行われたであろう様々なパフォーマンス、その歓びと苦難の痕跡が刻まれている。。。大学出たてのころ必死で担当していた建築の歴史を、これからの私の宝物にします。

あのころから、私もこれほどの歴史を積み重ねられているのであろうか。。。と、自問しているところで、所員に『これ、どこに置くんですか?』と聞かれ、狭い事務所の中で答えに窮していたのでした。



仏式起工式

好天に恵まれた今日、設計監理を行っている浄土宗の寺院の起工式がありました。仏式の起工式は私は初めてで、とても良い経験でした。神道の地鎮祭が神様の怒りを鎮めるためのものであるのに対して、仏式では建物が建てられるに至った関係する皆様の「御縁」に感謝するというのが趣旨のようです。笙の演奏で始まり、読経は宗門関係者や御檀家の方々は全員で読まれていました(私は出来ませんが)。玉串ではなく御焼香です。最後は地中に供物を納めて全員で砂をかけて埋めます。そして、これらを取り仕切るのは御施主さんである御住職ご自身であるというのも新鮮でした。工期は約10か月、今日の天気のように穏やかで無事な工事を願っての、気持ちのあたたまる式でした。